「介護の特定技能を取得したいけど、日本語試験が3つもあると聞いて不安…」
「介護日本語評価試験って何?普通の日本語試験と何が違うの?」
介護分野の特定技能ビザは、他の分野と異なり日本語に関する試験が2種類必要です。「JLPT N4(または JFT-Basic)」に加えて「介護日本語評価試験」にも合格しなければなりません。この点を知らずに準備を始めてしまい、受験当日に慌てるケースも少なくありません。
この記事では、介護の特定技能を目指す外国人の方に向けて、
- 介護特定技能で必要な日本語試験の種類と要件
- 介護日本語評価試験の内容・合格基準・最新の合格率
- 各試験の効果的な対策法と無料教材の活用方法
- 試験合格後のビザ申請の流れ
について、わかりやすく解説していきます。
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1. 介護特定技能に必要な日本語試験は「2種類」
特定技能「介護」を取得するためには、以下の3つの試験すべてに合格する必要があります。
| 試験名 | 目的 | どちらか1つでOK |
|---|---|---|
| 介護技能評価試験 | 介護の知識・技術を評価 | —(必須) |
| 日本語試験 | 日常会話レベルの日本語力を評価 | JLPT N4以上 または JFT-Basic A2以上 |
| 介護日本語評価試験 | 介護現場の日本語力を評価 | —(必須・介護分野のみ) |
2. JLPT N4(日本語能力試験)とは?
2-1. N4で求められる日本語レベル
JLPT N4は、「基本的な日本語を理解できる」レベルを証明する試験です。介護現場では患者さんや家族との会話が欠かせないため、最低限N4レベルの日本語力が求められています。
- 読む: 基本的な語彙や漢字で書かれた日常的な文章が読める
- 聞く: ややゆっくり話される日常会話の内容がほぼ理解できる
- 語彙・漢字: 漢字約300字、語彙約690語が目安
2-2. N4試験の構成と合格基準
| 科目 | 試験時間 | 配点 | 合格基準点 |
|---|---|---|---|
| 言語知識(文字・語彙・文法)・読解 | 55分 | 120点 | 38点以上 |
| 聴解 | 35分 | 60点 | 19点以上 |
| 合計 | — | 180点 | 90点以上(各科目の基準点も必須) |
JLPTは年2回(7月・12月)の実施で、約80カ国で受験できます。試験結果は約2ヶ月後に発表されるため、試験スケジュールを早めに確認しておくことが重要です。
3. JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)とは?
JFT-Basicは、JLPTの代わりに使える日本語試験です。JLPT N4よりも受験回数が多く(年6回程度)、結果もすぐにわかるため、早めにビザ取得を目指す方におすすめです。
3-1. JFT-BasicとJLPT N4の比較
| 項目 | JLPT N4 | JFT-Basic |
|---|---|---|
| 年間受験回数 | 年2回(7月・12月) | 年6回程度 |
| 試験形式 | マークシート | CBT(コンピューター) |
| 結果発表 | 約2ヶ月後 | 試験当日(画面表示) |
| 試験時間 | 約90分 | 60分 |
| 受験料(国内) | 約6,500円 | 約7,000円 |
どちらを選ぶかは、試験の受けやすさや学習スタイルによって異なります。「早く結果を知りたい」「何度でも挑戦したい」という方にはJFT-Basicが向いています。
4. 介護日本語評価試験とは?【最も重要】
介護特定技能の取得において、多くの方がつまずくのがこの「介護日本語評価試験」です。2025年3月の合格率データでは、日本国内での合格率が52.1%と、半数近くが不合格になっています。しっかりとした対策が必要です。
4-1. 試験の基本情報
| 項目 | 介護技能評価試験 | 介護日本語評価試験 |
|---|---|---|
| 問題数 | 45問 | 15問 |
| 試験時間 | 60分 | 30分 |
| 合格基準 | 60%以上(27問以上) | 73%以上(11問以上)※2025年4月改定 |
| 試験言語 | 13言語から選択可 | 問題文は日本語のみ(指示文は多言語対応) |
| 形式 | CBT方式(コンピューター) | CBT方式(コンピューター) |
2025年4月1日以前は合格基準が「60%以上」でしたが、現在は「73%以上(15問中11問以上正解)」に厳しくなっています。古い情報をもとに学習計画を立てると危険ですのでご注意ください。
4-2. 試験の出題範囲(3つのカテゴリ)
介護日本語評価試験は、介護現場で実際に使う日本語を問う試験です。各カテゴリから5問ずつ出題されます。
① 介護のことば(専門用語)5問
バイタルサイン、離床、褥瘡(じょくそう)など、介護現場特有の専門用語の意味を問う問題です。
② 介護の会話・声かけ(対人コミュニケーション)5問
「転びましたか?」「今日の体調はいかがですか?」など、利用者さんや家族への適切な声かけを選ぶ問題です。
③ 介護の文書(記録・報告書の読み取り)5問
介護日誌、申し送り表、ケアプランなどの文書を読み取る問題です。
4-3. 国別の合格率(2025年3月データ)
| 国・地域 | 介護技能評価試験 | 介護日本語評価試験 |
|---|---|---|
| フィリピン | 86.6% | 47.9% |
| インドネシア | 86.6% | 75.2% |
| ネパール | 76.9% | 41.4% |
| 日本国内 | 72.2% | 52.1% |
介護技能評価試験は比較的合格率が高い一方、介護日本語評価試験は合格率が低く、特にフィリピンやネパール出身者は半数以上が不合格になっています。しっかりとした対策なしでは合格が難しい試験です。
5. 効果的な対策法と無料教材の活用
5-1. JLPT N4の勉強方法
JLPT N4の合格には、N5レベルからのステップアップで約350時間の学習が目安です。毎日2時間学習するなら、約6ヶ月の準備期間を見ておきましょう。
- 語彙・漢字: 単語帳アプリ(Anki、Quizletなど)でN4レベルの約690語を反復学習
- 文法: N4文法テキストで「〜てみる」「〜ようになる」などの文型を習得
- 聴解: JLPTの過去問やYouTubeの聴解練習動画を毎日活用
- 読解: 短い日本語の文章を毎日読む習慣をつける
5-2. 介護日本語評価試験の対策法
合格率が低いこの試験を攻略するためのポイントをお伝えします。
① 厚生労働省の公式サンプル問題を繰り返し解く
厚生労働省が公式サンプル問題を無料公開しています。試験の出題形式に慣れることが合格への近道です。
② 介護専門用語を優先的に暗記する
バイタルサイン、離床、褥瘡、誤嚥、失禁、認知症など、介護現場で頻出する用語をカードに書いて覚えましょう。カタカナ語は発音と意味をセットで記憶するのが効果的です。
③ 介護の会話パターンをロールプレイで練習する
利用者さんへの声かけ、家族への説明、スタッフ間の申し送りなど、場面ごとの会話パターンを繰り返し練習してください。動画教材の活用も効果的です。
④ 介護日誌・申し送り表の読み方を練習する
文書問題では、実際の介護記録に近い文章が出題されます。公式テキストに掲載されている文書例を読み込んで慣れておきましょう。
5-3. 活用できる無料教材一覧
| 教材名 | 提供元 | 対応言語 |
|---|---|---|
| 介護技能評価試験学習テキスト | 厚生労働省・日本介護福祉士会 | 日本語・英語・ベトナム語など10言語 |
| 介護技能評価試験サンプル問題 | 厚生労働省(PDF) | 多言語対応 |
| 介護日本語評価試験サンプル問題 | 厚生労働省(PDF) | 日本語(指示文は多言語) |
| 外国人のための介護福祉専門用語集 | 国際厚生事業団(JICWELS) | 13言語対応 |
学習テキストは日本介護福祉士会(JACCW)へメール(intl-support@jaccw.or.jp)で請求することもできます。
6. 試験の申込方法と受験スケジュール
6-1. 申込の手順
介護技能評価試験・介護日本語評価試験はともに、プロメトリック株式会社を通じて申し込みます。
- プロメトリック公式サイトでプロメトリックIDを作成(1人1IDのみ)
- ログイン後、受験したい試験・日時・会場を選択して予約
- 受験料を支払い(クレジットカードなど)
- 試験当日に会場でCBT方式で受験
- 試験終了後すぐに画面で結果確認
・予約は試験日の59日前から3営業日前まで受付
・不合格の場合、翌日から45日間は再受験不可
・国内は47都道府県でほぼ毎日受験可能
・2つの試験は同一日に受験可能(効率的!)
・2026年4月以降、受験料が約1,000円→約2,000円に値上げ予定
7. 試験が免除されるケース
以下のいずれかに該当する方は、3つの試験がすべて免除されます。
- 介護職種の技能実習2号を良好に修了した方
- 介護福祉士養成施設を修了した方
- EPA介護福祉士候補者として在留期間を満了した方
8. 試験合格後のビザ申請の流れ
3つの試験に合格したあと、特定技能「介護」の在留資格を取得するまでの主な流れは以下の通りです。
- 雇用先の確定: 介護事業所と雇用契約を締結(直接雇用のみ・派遣不可)
- 支援計画の策定: 雇用主が自社または登録支援機関に委託して支援計画を作成
- 介護分野協議会への入会: 受入機関が協議会に入会し、入会証明書を取得
- 在留資格申請: 出入国在留管理局へ在留資格認定証明書交付申請(または変更申請)
- 入国・就労開始: 在留資格取得後に介護事業所での勤務スタート
- 協議会情報登録: 受け入れから4ヶ月以内に外国人情報を協議会システムへ登録
在留資格申請には多数の書類が必要であり、書類不備による不許可や補正指示も少なくありません。試験に合格しただけでは就労できないため、申請手続きは専門家(行政書士)に相談することをおすすめします。
9. まとめ
- ✅ 介護特定技能には3つの試験すべての合格が必要
- ✅ 日本語試験は「JLPT N4以上」または「JFT-Basic A2以上」のどちらか
- ✅ 介護日本語評価試験は2025年4月から合格基準が73%に引き上げ(要注意)
- ✅ 合格率は国内52.1%と難易度が高く、計画的な対策が必須
- ✅ 厚生労働省・JICWELSの無料教材を最大限活用しよう
- ✅ 試験合格後のビザ申請は専門家への相談がおすすめ
介護の特定技能は、日本で長期的にキャリアを築きたい方にとって非常に魅力的なルートです。試験の準備と並行して、合格後のビザ申請についても早めに情報収集しておくことが、スムーズな就労開始につながります。
試験合格後のビザ申請はMIRAI行政書士事務所へ
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受付時間:9:00〜20:00(土日・祝日も対応)
・厚生労働省「介護分野における特定技能外国人の受入れについて」
・出入国在留管理庁 公式サイト
・プロメトリック株式会社 公式サイト
・国際交流基金 JFT-Basic 公式サイト

